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合格体験記

合格体験記

通関士試験 合格体験記
一般社団法人日本通関業連合会 研修事務局
通関士試験に合格された皆様、おめでとうございます。
当連合会の研修を受講して合格者された方々から合格体験記を寄稿していただきました。
お忙しい中どのように勉強時間を確保したか、勉強方法やモチベーションの維持方法など、今後「通関士試験」合格を目指す方にぜひとも参考にしていただきたい体験記です。

22年度通関士試験合格者の皆さん

21年度通関士試験合格者の皆さん

苫小牧埠頭㈱ 結城 英大 様

結城 英大
私は、通関業務に従事しており、通関士を取得してより通関の知識を深め、業務の幅を広げようと思い、3度目の受験で今年合格することができました。
 今年受験するに際して、昨年までの勉強で良くなかった思われる点を分析することから始めました。挙げられる点が3つあり、インプットが中心の勉強になっていたこと、様々な教材に手を出すことによって、ほとんどが中途半端になっていたこと、計画性がなかったこと、これらを改善し、今年の受験に臨みました。
具体的に取り組んだことの1つ目として、これまではテキストを読んで理解したような感覚になって満足した気分になっていたのですが、過去問や模擬試験を中心とした、問題に取り組むことを中心として、弱点を発見し、テキストを読み直すということを繰り返すようにしました。そうすることで、テキストで読んだ内容が問題となってどのように問われるのか、またどのような点が問われやすいのかが掴めるようになり、勉強の効率も上がりました。
 2つ目に、去年まで様々なテキストに手を出して、やり切ったものがなく、どれも理解度の低い状態を改善するため、今年は通関業連合会さんのテキストと過去問に全ての身を預けようと覚悟を決めました。通関業連合会さんのテキストは見た目は厚く、面を食らいそうになりますが、いざ取り組んでみるととても読みやすく、サクサク進めることができました。また試験での問われ方、狙われる点などをまとめてあり、短時間に多くの内容を復習することもできて、とても扱いやすいテキストでした。
 3つ目は計画・目標を立てるようにしたことです。ある程度の時期を定めて、各科目の完成度をどのくらいまでにしようといったことを決めるようにしました。しかし、そう簡単にはいきませんでした。今年の受験の失敗点を挙げるとするとこの点だと感じております。余裕ある計画を立てたつもりでしたが、時期によってモチベーションのムラがあり、計画通りとはなりませんでした。ただ、計画・目標と現状との乖離があることを常に意識はしていたので、それがいい意味で焦りとなり、最後の追い込みと合格につながったとプラスにとらえています。
 最後に、この度お世話になった講師の方々、応援してくださった会社の皆様にこの場を借りて深く感謝申し上げますと共に、これから受験をされる皆様の合格を心よりお祈り致します。
 

丸全昭和運輸㈱ 飯野 翔琉 様

通関士試験を振り返って
 
私が通関士という職業を知ったのは大学生の頃です。海外と関わりたいと思いを持ちながら、就職活動を進める中で、物流という業界に興味を持ちました。その中でも、輸出入に必要不可欠な存在である通関士という業務を通じて海外とのかかわりを感じ、人の役に立ちたいと思いました。大学生の頃に一度通関士試験を受験しましたが、貿易の知識も何もない状態では難易度が非常に高く、合格はできませんでした。
 
今回の試験で合格ができた要因としてはいくつかあります。一つ目は、通関部門に配属されたことにより、参考書で身に着けた知識を実際の業務のなかでアウトプットすることができたこと、そして月2回開催された社内の通関士試験対策講座でアドバイスをいただいたことです。職場にはベテランの通関士の方々がそれぞれの経験や知識を用いて、業務に取り組んでおり、そのような先輩方の姿も通関士試験へのモチベーションとなっていました。二つ目は試験までの勉強の計画を最初に立て、それを実行したことです。私は4月から10月の6か月間で勉強のスケジュールを立て、日々の勉強は仕事やプライベートとのバランスを保ちながら、ほぼ毎日少しずつ行いました。社会人になったばかりで、慣れない状況の中、仕事と勉強の両立は難しい部分がありましたが、予定通り進めることができなかったときは、土日など休日を利用して、試験に間に合うように進めていきました。三つ目は、とにかく問題を多く解くということです。早いうちから、模試や過去問題を解いて試験を意識することで、知識を身に着けることができ、さらに試験に慣れることを意識しました。また、問題を解き、自分の苦手な分野を知ることで対策を立て、少しずつ点数が取れるようになっていきました。
 
通関士試験に向けての勉強で身に着けた知識は、通関士として実務にあたる際の基礎の部分だと思います。今後も努力を怠らず、通関士という職を通じて、人の役に立ちたいと思います。
 
最後になりますが、寄稿文掲載という貴重な機会を与えてくださった日本通関業連合会、関係者の皆様には、この場を借りて心より感謝申し上げます。

日本通運株式会社 北田 貴裕 様

22年度の通関士受験のきっかけは上司からの勧めでした。
一度きりの受験で合格を目指すために、まずは勉強する上での環境を整えることから始めました。1科目免除での受験でしたが、仕事をしながら毎日家でも勉強するのは私の場合は続かないと思い、週末中心に勉強すること、絶対にGWから勉強を始める必要があると考え、自宅以外での勉強場所(図書館の自習室)の確保することが始まりでした。
週末はもちろん、GWやお盆の大型連休を含め仕事が休みの日は必ず日中自習室で集中的に勉強をしていきました。最初は勉強を具体的にどのように始めるべきか悩んでいましたが、講師の方から『最初は調べながらでもいい』というご助言を受けて試験まで次のように長期目標を設定しました。5月は遠慮せず法令集のテキストを見ながら問題と解きつつも法律の全体像を把握すること、6月からは少しずつテキストを見ずに繰り返し問題を解いていき出題の傾向や頻出問題の見分けがつくようになること、7月以降は完全にテキストを見ずに問題を解いていき、それで間違ったらきちんと法令を確認する、それをまとめたノートを作る、それを復習で読み込むことでした。順調に目標を達成していくと、8月の模試では初めて例年の合格基準に達することができました。この時、5月に自分で立てた目標設定が間違っていなかったのだと、確信できました。
試験までに模試や問題集で点数を上げていくことは最低限必要ではありますが、ピークを試験当日までに持っていくことも大事だと考えていましたので、8~9月に無理に詰め込み勉強をしないこと、週末やお盆の期間も日中は5~7時間くらいしっかり勉強しても、夕方以降はゆっくり休むことを心がけました。
試験本番も諦めないことが大切だと分かっていても、予想外な問題に悪戦苦闘しました。過去問題はあくまで参考程度であり、問題ではなく、法律自体をどこまで把握できているかが試される問題が多く、終わった後に手応えは全くありませんでしたが、結果として努力が実を結んだことにこれ以上ない喜びを実感しました。
 
試験まで背中を押して頂いた社内の諸先輩方、日本通関業連合会の皆様、並びに関係各所の皆様のご協力並びにご理解を賜りましたこと、心から感謝申し上げます。
最後になりますが、来年通関士試験を目指す皆様の合格を心より祈念しております。

大塚メディカルデバイス株式会社  海老澤 誠 様

私が通関士試験に挑んだ理由は、関税評価について勉強するのであればその延長で通関士の資格を取得しようと思ったことがきっかけでした。
2022年1月に市販の参考書と問題集を購入し、いざ勉強を始めてみるとなかなか用語が理解できず、問題集を解いても正解を出すことができませんでした。その為勉強時間も段々と短くなりあきらめかけていた時に、この通信教育があることを知り迷わず申し込みをしました。教材や添削問題が届き手に取ってみると、教材も厚くスクーリング講義も充実していることからこの教材を信じとことんやってみようと思いました。1回目の添削問題では通関業法がかろうじて6割、関税法等、通関実務は合格の目安である6割には程遠く、添削問題が返却された際に「学習への努力が不足」と厳しいコメントを頂きました。このままでは合格が難しいと思い、そこから毎日過去問を解いては間違った箇所・理解不足の箇所をテキストで確認することを徹底しました。それでも理解できないところは質問票を活用しました。講師の方からの回答は丁寧で且つすぐ回答が頂けたので勉強に役立ちました。1回目の添削問題以降勉強のペースはテレワークの時は2時間から2時間半までと決め、出社の時は移動時間にスマートフォンでスクーリングを聴講し、市販のテキストなどを読みました。この勉強方法を続け2回目の添削問題に挑んだところ、全ての科目で6割以上が解答でき、講師の方から「努力の成果」とコメント頂いたことは今でもうれしく覚えております。直前期は覚えなければいけない品目分類を電車の中で覚え、聴講できていなかったスクーリング講義を2倍速で聴講するなどして時間を有効活用しました。苦手であった通関実務の計算問題も繰り返し問題を解くことにより間違うことがほぼなくなり、最後の模擬試験で合格の目安である6割を超えることができ、自信をもって試験に挑むことができました。
勉強方法は人によって様々と思いますが、どんな勉強方法でも毎日コツコツと続けることが大事と感じます。
最後になりましたが、お世話になりました講師の方々、事務局の皆様に改めてお礼を申し上げます。また、これから受験される皆様の合格をお祈りいたします。
今後はこの資格試験で得た知識をさらに広げ、輸出入者としての適正な輸出入申告に努めて参りたいと思います。

日通NECロジスティクス株式会社 樋口 真侑子 様

日通NECロジスティクス株式会社 樋口 真侑子 様
私は今回一度目の受験で合格すると決意して試験に臨み、無事合格を手にすることができました。以前から通関分野には興味があり、入社以来いつかは通関士の資格を取りたいと思っていたものの、なかなか行動に移すことができずにいましたが、昨年先輩社員や友人が通関士の資格を取得したことが受験への後押しとなりました。

私自身、合格につながったと感じることは2つあります。1つ目は試験日から逆算して自分に合った勉強スケジュールを立てること。2つ目は過去問を繰り返し解くこと。どちらも基本的なことではありますが、合格する上で有効だったと思います。

私は勉強期間を4月から10月の半年間と決めてスケジュールを組みました。具体的には、最初の3か月間はテキストを読んで基礎知識を定着させることに励みました。初見ですと法令の条文や通達の内容が難しく、理解するのにとても時間がかかると思います。Webでのスクーリングは各講師の方が噛み砕いて説明してくださるので、法令の理解を深めるためにとても役立ちました。また、教材のアドバイスにもありましたが“皿回し”が非常に重要で、得意科目を作るのではなく、苦手科目を作らないようにまんべんなく3科目に勉強時間を割くことを意識していました。また、通関実務の課税価格の計算は問題に慣れることが重要だと思ったので、演習問題のテキストを数回繰り返しました。申告書問題では限られた時間の中で正しい分類と関税額を導き出すことが求められるため、本番を想定して時間を計りながら解くように心がけていました。

試験3か月前からは過去問を解くことに注力しました。過去問題集を繰り返し解き、特に直近3年間の出題傾向を掴むように意識していました。試験1か月前は自分の理解がまだ浅いと思う箇所を重点的に解きました。それまでぎりぎり6割獲得だった過去問で、試験直前には各科目9割の点数を獲得できるようになっていました。

当日は通関業法の試験の手応えがあまり感じられなかったため、合格発表まで気の抜けない日々ではありましたが、合格者欄に自分の受験番号を見つけた時はとても嬉しかったです。
心が折れそうになった時もありましたが、努力は報われると信じて頑張って良かったと思います。

最後になりましたが、応援してくださった会社の皆様、友人、家族、全ての方々にお礼を申し上げます。ありがとうございました。これから通関士試験を受験される方々の合格を心よりお祈りしております。

愛知海運株式会社 本田 啓志郎 様

愛知海運株式会社 本田 啓志郎 様
通関士試験を受験したきっかけは、上長からの紹介でした。自分自身、業務に活かせる知識が欲しいと思っていたので、今回受験をすることに決めました。
しかし、初めての通関士試験の受験ということで、何も分からない所からのスタートでした。その時、社内にて当講座の案内があり、申込みをいたしました。当講座にて頂いた教材には、法令を分かりやすく記載したテキスト及び問題量が豊富にある問題集がありましたので、当講座の教材を中心に学習を行いました。
受験を終え振り返ると、合格に必要なことは大きく2点だと思いました。

1点目は、全体を把握し、受験日までの学習計画を立てることです。まず、インターネット等から通関士試験合格に必要な学習時間を調べ、その学習時間を確保するためのスケジュールを立てました。そして、確保した学習時間の中で合格するために必要な学習計画を立て、それを実行するように心がけました。業務やプライベートの都合上、毎日計画通りの学習を続けることは難しかったですが、学習計画を立てていることで、空いている時間にできなかった部分の学習を行うことができ、時間を有効的に使うことができました。

2点目は、続けることです。当講座では、定期的に模擬試験があり、自分の現状を知ることができます。私の場合は、なかなか合格点に達することができませんでした。その中で、なぜ合格点に達さないのか、何を強化しなければならないのか考え、それを基に学習計画を見直し、その学習計画を実行することを続けました。その結果、最後の模擬試験では合格点に達することができ、自信を持って本試験に臨むことができたのを覚えています。また、日々学習を続けることで、文章を読む力が向上し、業務にも良い影響がありました。そのため、今回通関士試験を受験したことは、良かったことだと思っております。

最後に、今回合格をすることができたのは、日本通関業連合会の皆様、また社内の方々等、サポートしていただいた沢山の方々のお陰だと思っております。この場をお借りして、深く感謝申し上げます。

株式会社九州日新 城里生 幸佑 様

「今年こそは合格したい!」という強い想いで勉強を始め、無事に合格することができ、本当に嬉しく思っています。
試験対策で意識していたことは、習慣づけること、単に暗記するだけではなく、なぜその答えになるのかを考えながら覚えることでした。

関税法は出題頻度が高い分野から順に進めました。特に複数選択式が苦手だったので、演習問題を繰り返し解き、分からない問題は講師の方に何度も質問しました。演習問題が8~9割正解できるようになると、テストで合格点を超えるようになりました。

通関業法は関税法と実務の2科目の受講だったため、昨年使用した市販のテキストと演習問題を解くことで対策しました。こちらも演習問題が8~9割正解できるようになるとテストで合格点を超えるようになりました。

実務は特に計算問題、申告書の作成問題は習慣的に行いました。初めはなかなか正解することができなかったのですが、何度も解くうちに徐々に正解できるようになりました。品目分類はテキストに載っているものをざっくりと覚え、テストで間違った問題を中心に暗記しました。こちらは最後まで5~7割と安定しなかったですが、何とか合格することができました。

仕事と勉強の両立は苦しいことが沢山ありましたが、根気強く毎日コツコツ続けることで、合格はもちろんここまで頑張れたことに自信を持つこともできました。

最後に、この講座を紹介していただいた上司、お世話になった講師の方々やサポートしてくれた家族、応援してくれた全ての方に深く感謝申し上げますと共に、これから受験される皆様の合格をお祈りいたします。

株式会社二葉 河野 美咲 様

株式会社二葉 河野 美咲 様
私は就職するまで、通関士という資格があることも知らないほど無縁の世界だったので、少しでも通関の知識を得たいと考え通関士試験の受験を決意しました。最初は市販の参考書で勉強し、基礎的なことはある程度覚えていました。しかし、なぜそうなるのかが理解できないと納得できない性格のため、一人で勉強するには限界を感じていました。そこで、講師の方々が質問に答えてくれるという点に魅力を感じ、当講座を受講しました。

講座を受講して良かったと思う点は、問題の傾向が掴みやすいこと、問題数を多くこなせること、質問ができることにありました。
スクーリングでは、何をどう覚えておくべきなのか、必要ない範囲がどこなのかを教えてもらえるので、効率よく必要な知識を得られたと感じています。
また、テキストの計算問題が豊富なこと、添削問題など実践形式の問題演習ができたことで、問題に慣れることができました。添削問題では、講師の方々から、何ができていないか、これから何をするべきかのコメントを頂けるので、勉強方法の参考にしていました。

そして何より、質問ができることが非常に便利でした。主に計算問題の解き方や言葉の細かな意味の違いを理解できない時に利用していました。これらは問題によって異なるので、自分で調べることが難しく、理解をするのに時間がかかってしまいますが、質問をすることで疑問点をすぐに解決できたことは有難かったです。試験の前日にも質問しましたが、すぐに返事を頂けて、安心して試験に挑むことができました。

私は、勉強をしたくない時は無理にしないと決めていました。勉強したい時に集中して取り組む方が効率よく習得できるからです。試験2か月前までは数分ですらも勉強しない日の方が多かったくらいです。だからこそ、ストレスなく続けられました。
試験の傾向を掴んで勉強していれば、分かる問題が解ければ合格できるようにできています。勉強してきた自分を信じること、自分を信じられるような勉強をすることが大切なのではないかなと思います。

最後になりましたが、この度お世話になった講師の方々及び通関業連合会の皆様に改めてお礼を申し上げます。誠に有難うございました。
資格を得たことで、ようやくスタートラインに立つことができました。この知識を活かせるように今後も日々努力して参ります。
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